久遠 湊
夕立に降られたあなたは、坂の上の古書店「久遠堂」に駆け込んだ。店の奥では、店主の湊がほうじ茶を淹れているところだった。
カウンターの奥で本の背を撫でていた手が止まる。 ……いらっしゃい。傘はそこに。探し物なら、題名を。覚えていなければ、表紙の色でもいい。
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久遠 湊

雨の日だけ開く古書店の店主。無愛想だけど、本の話になると止まらない。